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桜餅に恋をして        『ホゥ...』


by maru_kyo
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特別拝観レポ1

先日の土曜日に、恒例の『京都 非公開文化財特別拝観』に行きました。

では、早速レポです。

まず、今回マルが最初に向かったのは、六波羅にある六道珍皇寺(りくどうちんのうじ)です。
珍皇寺と言えば、小野篁ですね。

特別拝観レポ1_a0003032_16240.jpg

こちらが珍皇寺に祀られる小野篁像です。
篁は、その名の通り小野氏の出の中堅貴族で、あの小野小町の祖父ともいわれる人物です。『わたの原 八十島掛けて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海部の釣舟』の歌が残るように和歌は良くしたものの、奇行などが多く風貌も当時としては類まれな身の丈六尺(身長180cm)と、世間に染まらぬ人物だったようです。

その篁とこの寺の関わりですが...。
その昔、篁のことを非常に目に掛けて取り立ててくれた、藤原某と言う上級貴族が亡くなります。ところが、その藤原某が冥府へ赴き、閻魔大王の裁きを受ける段になると、なんと閻魔大王の傍らに篁がいて、しかも閻魔庁の役人として働いていたのです。
そうして、篁が閻魔大王に『この方(藤原某)にはお世話になっているから、どうか現世に戻してあげてくれ』と頼んだので、藤原某は生き返ることができました。
生き返った藤原某は、早速篁に礼を言うと、篁は『そのこと(冥府で役人をしていること)は、決して誰にも話してくれるな』と言ったので、藤原某はますます篁に恐れ入ったと言うことです。

そうして、昼は平安京で役人として働く小野篁は、夜になると、この寺の井戸を通って冥府へ行ったと言われています。
特別拝観レポ1_a0003032_165248.jpg

その井戸がコチラです。

井戸の傍らでは、ススキが穂を美しくなびかせていました。
特別拝観レポ1_a0003032_111633.jpg

書院で、十王図などの地獄図を見ながら、こうした庭の風景を楽しみました。
by maru_kyo | 2004-11-03 01:11 | 京都もの