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桜餅に恋をして        『ホゥ...』


by maru_kyo
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お地蔵さん3

『お地蔵さん2』より続き
(上から読んでください)

日本において最も有名な仏さんであると言っても良い"阿弥陀如来"は、
悟りを開く前に『私が悟りを開くことが出来たら、念仏を行う者全てを、
死後、無条件に私の浄土である極楽へと迎えよう』と発起し、
その後、見事に悟りを開きました。
だから、”阿弥陀”は”如来”で表現されるのです。
と言うことは、今、その『マニュフェスト』が実行されているわけですから、
『念仏』すれば、地獄へ行かなくて済むわけです。
これは人気が出ないハズがありません。
ちなみに、『じゃあ、具体的に念仏ってナニ?』
と言うことの解釈の違いが生まれ、
時の権力者や僧、あるいは衆生はいろんな『念仏』を生み出しました。
そうして、古くは藤原氏による平等院などの浄土教系大寺院の建設や
浄土宗や浄土真宗、その他の浄土系の宗派の発生を生んだのです。

”弥勒”は、釈迦の入滅(つまり死)以降時を経て
釈迦の正しい教えが伝わらなくなり、
乱れきった世界を、将来まとめて救ってくれるコトになっています。
今はその来るべき救いのための修行の日々を
リアルタイムで行っているところです。
なので、その弥勒の救いに期待する気持ちを込めて、
修行中の”弥勒菩薩”を拝むのです。
ちなみに、救いに来てくれるのは釈迦の死後、
56億7千万年後と決まってますから、
これを待つかどうかは、個々の判断にお任せします。
でも、決して遠い未来のことではありません。
我々は、浄土、または地獄へ行かない限り、
永遠に輪廻転生し、
悩み深い人生(おっと、人間に生まれるとは限らない)を
送らねばならないのですから。
浄土へ行くということは、その苦しみの堂々巡りから
『イチ抜けた!!』出来ることを意味します。
そう言う意味では、たとえはるか将来のことでも
『保険』を掛けておくにこしたことはありませんからね。
永遠は50億年より永いですから。

そして、”地蔵”は、悟りを開くための修行の一環として、
『地獄に落ちた衆生を、一人でもたくさん救い出す』
と言う修行をしています。
つまり、お地蔵さんにすがれば、もし万一地獄に落ちても、
敗者復活できるチャンスがあるのです。
なので、お地蔵さんは庶民に愛されつづけてきたのです。

長くなってしまいましたね。
最後に、お地蔵さんなどの石仏の盗難が絶えないそうです。
ネットオークションに出品されているようです。
そんな人たち、地獄に落ちますよ!
いえ、落ちても救ってもらえませんよ!

以上、『お地蔵さん』完
by maru_kyo | 2004-05-13 00:04 | マルの...