桜餅に恋をして        『ホゥ...』


by maru_kyo
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正解発表です

今夜も寝る前に問題

正解は『鯨骨生物群集』です。

解説
私たちが、日ごろ慣れ親しんでいる自然界。
その食物連鎖のいちば~んスタートはなんですか?
アリ?いえいえ、アリも何かを食べて生きているのです。
植物?惜しい。惜しいですけど、植物だって無から育つわけではありません。
スタートは太陽エネルギーです。

太陽のエネルギーを利用して植物が光合成することによって、
葉や花、果実や蜜など有機化合物が生成され、
昆虫や草食動物がそのエネルギーを利用し、
さらに、その上に肉食動物などがいて、食物連鎖のピラミッドが成り立っています。

それは海洋でも同じこと。
太陽エネルギーを利用した植物プランクトンに始まって、
動物プランクトン、海老・蟹や鰯などの小魚、鯖や鰹などの中型魚、
そして、鮫や海獣などの大型捕食者までの食物連鎖ピラミッドが存在します。

上記のような太陽エネルギーからスタートする生態系を光合成生態系と言います。

それでは、太陽の光の全く届かない深海底は、
死の世界なのでしょうか?

答えは、Noです。

メタンや硫化物が豊富な環境では、
光合成生態系でなく化学合成バクテリアが生産者となる食物網があり、
化学合成生態系が作られています。

つまり、光合成する植物の代わりに、
体内で硫黄などを酸化させてエネルギーを得るタイプのバクテリアがいて、
そのバクテリアを食べたり、自分の体内に寄生させることから
はじまる食物連鎖があるのです。
だから、太陽光線が届かないところでも生態系が存在するのです。

化学合成生態系のうち、大規模なものは深海域にあります。
火山活動が生じているプレート生成域といった海底温泉噴出域に
できるものを熱水生態系(熱水噴出孔生物群集)といいます。
地球の内部から湧き出る”温泉”に含まれるミネラル分を使って
バクテリア→ハオリムシ→二枚貝→カニなどからなる生態系があるのです。

また、鯨のような大型哺乳類の死骸が深海底に沈降すると、
脂質の分解が進むにしたがい硫化水素やメタンが発生し
化学合成生態系の成立条件が整います。
日本周辺では、鳥島海山頂上付近の水深4000mで
この生物群集が発見されており、コシオリエビ類、
ツバサゴカイ科多毛類、イガイ科二枚貝、エゾバイ科腹足類などが
分布しています。

ですから、この問題の写真の白いブロックのような物は
鯨の背骨の白骨で、その近くに、巻貝、二枚貝、カニなどがいるのです。
(もちろん、残念ながらバククテリアは見えません)
光の届かない深い深い海のそこにいる生物なので、
色で物を見分ける必要がなく、みんな身体が真っ白なのです。

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by maru_kyo | 2004-05-20 23:20 | マルの...