鯨クイズの正解は...
2004年 05月 24日
ついでについでに
前回の問題をおさらいします。
Q:次のうち、鯨と深いかかわりがあるものはどれでしょう?
1、香水
2、口紅
3、下着
そして、正解は...
1、香水です。
りりこさんが正解ですね!!
ではでは、解説。
香水の原料になったり、焚香に使用される『龍涎香』という香料があります。
中国・日本を始めとした東アジアでは何千年も以前より使用されている
かなりポピュラーな香料なんですが、これの正体が、
マッコウクジラのオスの体内に溜まっている腸内結石なんです。
(写真は乾燥させた龍涎香)
とは言え、未だにその成分に関しては謎も多いのですが、
定説では、マッコウクジラが好んで食するイカ(1日に200kg~500kg程度)の
口吻(クチバシ)の部分が、クジラの体内で消化されずに
溜まりに溜まって結石化したものだといわれています。
近現代では、捕鯨によって直接的に採取されていますが、
それ以前には、むしろそのような方法は珍しく、
浜に打ち上げられているのを、たまたま拾うと言うのがほとんどでした。
これは、クジラも人間同様に、春になると新陳代謝が活発化し、
腸内の蠕動運動も激しくなり、体外に排出された『龍涎香』が
海流に乗ってプカプカ水面を漂い(脂分などが多く比重が軽い)、
やがて、中国南部や日本などの海岸にたどり着いていたのです。
そこで、その由来を知らないはるか昔の華人たちが
『龍の涎(ヨダレ)の塊』と称して、香料にしていたのです。
ちなみに、当時はこれを見つけると一生暮らせたといい、
現在でも、良質の数キログラムクラスのものなら
数百万円はするそうです。
また、マッコウクジラの自身にも、その成分はかなり浸透しているらしく、
その身体からよい香りがするということで
『抹香のような匂いのする鯨』→『抹香鯨』と呼ばれるようになったのです。
※補足
ちなみに、鯨の肝油は冷たい深海に潜ることの出来る鯨の適性のためか、
非常に融点が低く、常温ではドロリとした液体の状態であることから
口紅などの工業品に転用されることはあまりないそうです。
前回の問題をおさらいします。
Q:次のうち、鯨と深いかかわりがあるものはどれでしょう?
1、香水
2、口紅
3、下着
そして、正解は...
1、香水です。
りりこさんが正解ですね!!
ではでは、解説。
香水の原料になったり、焚香に使用される『龍涎香』という香料があります。
中国・日本を始めとした東アジアでは何千年も以前より使用されている
かなりポピュラーな香料なんですが、これの正体が、
マッコウクジラのオスの体内に溜まっている腸内結石なんです。
(写真は乾燥させた龍涎香)
とは言え、未だにその成分に関しては謎も多いのですが、
定説では、マッコウクジラが好んで食するイカ(1日に200kg~500kg程度)の
口吻(クチバシ)の部分が、クジラの体内で消化されずに
溜まりに溜まって結石化したものだといわれています。
近現代では、捕鯨によって直接的に採取されていますが、
それ以前には、むしろそのような方法は珍しく、
浜に打ち上げられているのを、たまたま拾うと言うのがほとんどでした。
これは、クジラも人間同様に、春になると新陳代謝が活発化し、
腸内の蠕動運動も激しくなり、体外に排出された『龍涎香』が
海流に乗ってプカプカ水面を漂い(脂分などが多く比重が軽い)、
やがて、中国南部や日本などの海岸にたどり着いていたのです。
そこで、その由来を知らないはるか昔の華人たちが
『龍の涎(ヨダレ)の塊』と称して、香料にしていたのです。
ちなみに、当時はこれを見つけると一生暮らせたといい、
現在でも、良質の数キログラムクラスのものなら
数百万円はするそうです。
また、マッコウクジラの自身にも、その成分はかなり浸透しているらしく、
その身体からよい香りがするということで
『抹香のような匂いのする鯨』→『抹香鯨』と呼ばれるようになったのです。
※補足
ちなみに、鯨の肝油は冷たい深海に潜ることの出来る鯨の適性のためか、
非常に融点が低く、常温ではドロリとした液体の状態であることから
口紅などの工業品に転用されることはあまりないそうです。
by maru_kyo
| 2004-05-24 00:24
| マルの...